税務調査の事前連絡が来た後の流れや用意しておくもの

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税務調査の事前連絡後の流れ

税務調査が行われる場合、事前連絡が来ます（予告なしで調査官が来ることもあるそうです）。
税務署員が１～2人ほどやってきて、だいたい丸1日（場合によって2日以上）かけて、基本的には過去3年分の調査が行われます。

事前連絡が来た後、税務調査は、一般的に次のような流れとなります。

① 事業内容の確認
② 帳簿確認＆税務署からの質問・指摘について確認
③ 税務調査後、税務署からの質問へ回答
④ 誤りがあった場合は、修正申告、特に何もなければ修正なし

税務調査では、最大7年間も遡って調査が行われ、申告内容が間違っていた場合、適切な申告内容に直し、不足分の税金を支払うことになります。

税務調査の対象となる会社

税務調査は、業種問わず、すべての会社が対象です。
個人事業だから来ないということはありません。
税務調査の事前連絡が来た場合ですが、何かしらの証拠を税務署が掴んでいる可能性があります。

税務調査が入りやすい会社は？

以下のような会社には、税務調査が入りやすい傾向にあります。

・極端に黒字の会社
・売り上げ＆利益が前年と比較し、大幅に急増している会社
・顧問税理士がいない会社
・前回の調査から3年以上経っている会社
・メディアで注目されている会社
・無申告の会社
・現金でのやりとりが多い会社
など

税務調査が行われる場合に用意しておいたほうがいいもの

税務調査官が来る際、下記のものを準備しておいた良いでしょう。

・帳簿
・通帳
・請求書・仕入れ・経費・人件費などの資料
・契約書
・源泉徴収簿　　など…

税務調査では、税務調査官が上記の資料を元にして、不明点・疑問点を調べていきます。
領収書は保存しておいた方がベターですが、紛失してしまった場合などは、再発行してもらうようにしましょう。
再発行してもらえない場合は、出金伝票やメモ書きだけでも用意しておくことをおすすめします。
確定申告に関する領収書の取り扱いに関しては、こちらのコラム「確定申告で領収書のスマホ撮影・原本破棄が可能に 」もご覧ください。

税務調査が来る場合には事前準備が大切

税務調査が来る日には、事前準備が大切となります。
調査当日までに必要な書類を準備しておき、当日にドタバタしないようにしておきましょう。

申告内容に誤りがないか要確認

また、税務調査当日までに、申告内容に誤りがなかったのか、1度チェックしてみることも大切です。
見逃してほしいグレーな部分を、税務調査官は確実に追及してきます。
「バレないだろう・・・」と高をくくっていると、後々痛い目に遭うかもしれませんので、曖昧な部分はすべてはっきりさせて、やましい部分は取り除いておいたほうが無難です。
領収書整理に関しては、こちらのコラム「 経費で落とすとは何か？領収書整理」をご確認ください。

税務調査前に修正申告をしておく

仮に誤りがあった場合、先に修正申告をしておきましょう。
税務調査で誤りを指摘された場合、罰金（過少申告加算税、重加算税など）が発生してしまう可能性があります。
税務調査前に自主的に修正申告をしておけば、延滞税だけで済みます。

税務調査の連絡が来たら、税理士にご相談を

税務署から税務調査の連絡が来た場合、自分だけで対応せずに、速やかに税理士に相談することをおすすめします。
税務調査に立ち会った経験のある税理士でしたら、税務調査を受ける上でのアドバイスも可能ですし、対応についても慣れています。
また、税理士が事前に誤りを発見し、余計な税金を払わずに済む可能性もあります。

税務調査後、税務署側が納得していなければ、納得するまで質問をしてきます。
その際、専門的な知識のある税理士でないと、対応できないケースも出てきます。
税理士がいて、しっかりと税務署側と交渉してもらうことで、追加分の税金の支払いを０円にできる可能性もあります。