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キャリアアップ助成金で110万円もらえる!?契約社員1人を正社員に

助成金には、たくさんの種類があります。

経営者は経営を安定させるために、活用できるものは積極的に活用していくべきだと思います。
「助成金なんて、たいしてもらえないのでは?手続きが複雑そうだし」とお思いの方もいるかと思われますが、そんなことはありません。

 

今回は、助成金の中でも仕組みが簡単で活用しやすく、

助成金の支給額が多い「キャリアアップ助成金の正社員化コース」についてです。

 

そもそも、キャリアアップ助成金とは?

非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップ等を促進するため、正社員化、処遇改善などの取り組みを実施した事業主に対して助成する制度です。

 

キャリアアップ助成金「正社員化コース」

正社員化コースは、非正規雇用者を正社員、もしくは時間や勤務場所が限定された正社員に転換させた場合に助成金を受けることができます。

 

有期→正規:1人当たり60万円(45万円)

有期→無期:1人当たり30万円(22.5万円)

無期→正規:1人当たり30万円(22.5万円)

有期→多様な正社員:1人当たり40万円(30万円)

無期→多様な正社員:1人当たり10万円(7.5万円)

多様な正社員→正規:1人当たり20万円(15万円)

 

※1年で合計15人分まで受け取ることができます。

※()は中小企業以外の額

※多様な正社員とは職務、勤務地、労働時間が限定された正社員のこと。

 

さらに嬉しいのは、もし会社が都内にあれば、東京都から50万円(40万円)が上記とは別で支給されますので、有期契約社員1人を正社員へ変更した場合、最大で110万円、もらえることになります。

 

例:東京都内の中小企業が有期契約社員2人を正社員へ雇用形態を変更した場合

2人×60万円=120万円(※キャリアアップ助成金の正社員化コースによる支給分)

2人×50万円=100万円(※東京都からの支給分)

 

合計で220万円もの助成金をもらえることになります。

 

助成金を受けるための条件は?

助成金を受けるためには、いくつか条件があります。

①転換または、直接雇用した日以降において雇用保険被保険者および社会保険被保険者であること
②支給申請日において、転換または直接雇用後の雇用区分が継続し、離職していない者
③申請事業主に雇用される期間が通算して6か月以上である有期労働者
④キャリアアップ計画書の作成・提出

 

キャリアアップ助成金「正社員化コース」を活用するメリットは?

これらの制度を活用することで、企業側は助成金を受けることができます。一方、有期契約社員は、働くモチベーションをアップさせることができます。

起業してまもない企業は、人材採用・育成において、大手と比較すると

不利な立場にあります。中小企業の場合は、採用ひとつを取ってもリスクが高いです。

優秀な人材が集まりにくい上に、採用した正社員が、期待以上の活躍をしてくれない場合も、簡単には解雇できません。

 

有期雇用契約で募集すれば、企業側には、解雇しやすいというメリットがありますが、生活が安定しない有期雇用契約では人材がなかなか集まらないかと思われます。

 

このような場合に、キャリアアップ助成金の「正社員化コース」が力を発揮してくれます。

人材採用時には、有期契約社員として採用して(将来的には正社員として雇用する可能性があるという話をする)、その人材の力量を見極めた上で、正社員へと雇用形態を変更すれば、1人につき60万円の助成金を得られます(東京都内に会社がある場合は、さらに50万円)。このような使い方をすれば、優秀な社員だけを正社員として雇用することができ、助成金までもえらえることになります。

 

まとめ

中小企業にとって、キャリアアップ助成金の正社員化コースは、活用次第では優秀な人材だけを獲得でき、1人当たり最大で110万円の助成金までもらえる優れた制度。

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